定点観測8.6

48系と46系を一歩引いたところから定点観測

漫画「名探偵コナン」伏線・重要シーンまとめて解説① 1~25巻

漫画「名探偵コナン」の物語の中で最大のミステリーである「黒ずくめの男達」とコナンの闘い。その本筋に関わる重要シーンや伏線を簡単な解説とともに網羅していきたいと思います。パート① は1巻-25巻までです。

パート② 26巻-35巻は↓

36巻以降も作成予定です。

※まずネタバレ無しで組織関連・平次・怪盗キッド登場回などの重要エピソードリストを確認したい方はこちらをどうぞ↓

 

以下ネタバレ注意!

名探偵コナン 1〜25巻 伏線・重要シーン回収

1巻

ジェットコースター殺人事件
  • File.1 平成のホームズ
  • 初登場|工藤新一(以下、新一)、江戸川コナン(以下、コナン)、毛利蘭(以下、蘭)、ジン、ウォッカ

▼注目シーン

どこかの社長と裏取引するウォッカ。それをカメラに収めていた新一は、背後のジンに気付かず襲撃されてしまい、意識混濁の中、毒薬を飲まされる。毒薬の開発者と薬品名が明かされる回は⇒18巻File.6 - 19巻File.1『黒の組織から来た女 大学教授殺人事件』

ジン「こいつを使おう…組織が開発したこの毒薬をな…フフフ…なにしろ死体から毒が検出されない…完全犯罪が可能なシロモノだ!! まだ人間には試したことがない試作品らしいがな…」

社長令嬢誘拐事件
  • File.2 小さくなった名探偵
  • 初登場|毛利小五郎(以下、小五郎)、阿笠博士(以下、阿笠)

▼注目シーン

阿笠博士黒幕説の伏線のひとつであるやりとり。組織、裏取引、毒薬、幼児化……これら超極秘機密が外部に漏れないために咄嗟に講じた措置ともとれる。

阿笠「……新一君!!小さくなった事はワシ以外には言ってはならんぞ」

新一「え?なんで……」

阿笠「君が工藤新一だとわかったら、また奴らに命を狙われるじゃろう!!それに君のまわりの人間にも危害が及ぶ!!いいか!!君の正体が工藤新一である事は、ワシと君だけの秘密じゃ!!決して誰にも言ってはならん!!もちろん、あの蘭君にもじゃぞ!!」

アイドル密室殺人事件
  • File.6 迷探偵を名探偵に

▼注目シーン

遊園地デートの日以来行方不明となった新一の身を案じた蘭が、阿笠のもとへ訪れる。ここでも阿笠の異様な態度が確認できる。

警察に届け出ようとする蘭と、それを必死に制止する阿笠。

蘭「わたし、やっぱり警察に知らせてくる!!」

阿笠「ま、まて、はやまるな!!なーに、あいつの事じゃ……また変な事件に首を突っ込んでおるんじゃろう……心配無用じゃ!!どーせ、そのうちひょっこり帰ってくるよ!!」

2巻

奇妙な人捜し殺人事件
  • File.4 行方不明の男 / File.5 かわいそうな少女 / File.6 大男を追え / File.7 悪魔のような女
  • 初登場|宮野明美(広田雅美)
  • 死亡|宮野明美(広田雅美)

▼注目シーン

10億円強盗を成功させ、コナンらを振り切った宮野が、人気のない場所で何者かと落ち合うシーン。そこにはジンとウォッカの姿があった。彼女は組織の構成員だった。父親捜索依頼から始まった一件が10億円強盗につながり、ついには黒の組織へと着地した。

金と引き換えに妹と自分を組織から抜けさせることを要求する宮野。ジン、これに応じず粛清。もともと、銀行強盗の一件は指令の失敗を名目に彼女を粛清するため企てられていたものだった。

宮野「その前に妹よ!約束したはずよ!この仕事が終わったら、私と妹を組織から抜けさせてくれるって……あの子をここへ連れてくれば、金のありかを教えるわ」

ジン「そいつはできねー相談だ……奴は、組織の中でも有数の頭脳だからな……奴はおまえとちがって、組織に必要な人間なんだよ……」

宮野「じゃあ、あなたたち最初から……」

今際の際、コナンに対しこれまでのことを告白する宮野。

このシリーズで死亡した宮野がのちに灰原哀の姉であったことが明かされる回⇒18巻File.6 - 19巻File.1『黒の組織から来た女 大学教授殺人事件』

宮野「謎に包まれた大きな組織よ……ま、末端の私にわかっているのは、組織のカラーがブラックって事だけ……」

コナン「ブラック!?」

宮野「そ、そうよ……組織の奴らが好んで着るのよ……カ、カラスのような黒い服をね……」

3巻

月いちプレゼント脅迫事件
  • File.7 奇妙な贈り物 / File.8 同一人物 / File.9 8月3日の謎

コナンがまるで新一のように推理していく様子をみて不信感を抱く蘭。発生した事件を通して彼女がその疑惑に確信を持ちはじめる様が描かれ、クライマックスではいよいよ本人に問い詰めるに至る。

4巻

新幹線大爆破事件
  • File.4 はちあわせた二人組 / File.5 グリーン車の四人 / File.6 ラスト10秒の恐怖

▼注目シーン

予期せずジンらと出くわしたコナンだったが、彼らはコナンの姿を見ても新一と判別できないと判明。難を逃れる。

コナン「そ、そうか……こいつらオレがあの薬のせいで、小さくなったって事知らないんだ……」

5巻

江戸川コナン誘拐事件
  • File.10 見知らぬ訪問者。/ File.11 脱出そして追跡。
  • 初登場|工藤有希子(以下、有希子)、工藤優作(優作)

新一の両親が初登場。

6巻

江戸川コナン誘拐事件
  • File.1 仮面の下の真実

▼注目シーン

一連の事件は、有希子と優作が黒の組織に扮して行ったドッキリであった。

ネタばらしをしたあとの会話のシーンでは、彼らなりのやり方で息子の立場の危険性を自覚させようとしていたことが伺える。

優作「じゃあ、こんな危ない国はさっさと引き揚げて、父さん達と外国でのんびり暮らそうか!!」

コナン「え?」

有希子「そうよ、新ちゃん…本当はあなたがどんなに危険な立場にいるかわからせるために、こんな事をやったのよ!」

阿笠「だからワシもこの芝居に協力したんじゃよ、新一君……」

優作「もし、オレ達が例の男達だったら……今頃おまえはあの世行きだ……まー心配するな、インターポールにも友人がいる……彼らに頼んで奴らの組織を探ってもらうとしよう……そのうち例の薬が手に入り、おまえの体も元に戻るだろう……」

7巻

ピアノソナタ「月光」殺人事件
  • File.2 月影島への招待状 / File.3 ピアノの呪い / File.4 残された楽譜 / File.5 業火の秘密 / File.6 血染めのボタン / File.7 名前の秘密
  • 初登場|麻生成実
  • 死亡|麻生成実

最高傑作との呼び声も高い事件。

▼注目シーン

単に傑作というに留まらず、コナンの推理で真犯人の浅井を追い詰めた結果、焼身自殺に至らしめてしまう点で他とは一線を画す。

のちのコナンの探偵としての在り方に大きく影響を与えたという点からも必読といえるエピソード。(関連|15巻 File.10 - 16巻 File.3『名家連続変死事件』、19巻File.5 - File.8「浪速の連続殺人事件」)

コナン「ダメだよ、死んじゃ……ホラ、お父さんが残したこの楽譜にも書いてあるじゃない!!『成実、おまえだけはまっとうに生きてくれ』ってね……」

麻生「そんな告白文が残ってたんならオレがあんな事をする必要はなかったかもな……」

(中略)

コナン「さあ早く出るんだ成実さん……今ならまだ……」

麻生「もう遅いよ……オレの手はあの四人といっしょ……もう血みどろなんだよ……」

8巻

闇の男爵殺人事件
  • File.2 闇の男爵 / File.3 恐怖のウィルス / File.4 仮面の下 / File.5 蘭の涙 / File.6 風のいたずら!?

▼注目シーン

蘭は、自分が空手を始めたキッカケとなる人物が犯人である確信を持ち、葛藤していた。こんな場合、新一ならどうするか?を考え始め、過去のあるやり取りを思い出す。このシーンは、阿笠博士黒幕説を匂わす布石ともとれる。

新一「え?犯人が知り合いだった時?」

蘭「そう!たとえば犯人が阿笠博士だったりしたら…」

新一「言うよ!」

蘭「えー言っちゃうの?」

新一「ああ!面と向かってはっきりと『あなたが犯人だ』ってな!」

蘭「へー、クールにカッコつけちゃうわけね…」

新一「カッコなんかよくねーさ!きっとその時は、疲れてボロボロになってるよ…その人が犯人じゃない、ありとあらゆる可能性を必死に探しまわったあとだろうからな…」

11巻

コーヒーショップ殺人事件
  • File.5 大事な人!? / File.6 凶器のありか / File.7 二つの謎
  • 初登場|妃英理(以下、英理)

蘭の母・妃英理が初登場。

12巻

ゲーム会社殺人事件
  • File.4 突然の遭遇 / File.5 爆弾の行方 / File.6 コナンの誤算
  • 初登場|テキーラ、中島秀明
  • 死亡|テキーラ

▼注目シーン

組織と取引をした中島を問い詰めるコナンだったが、中島は核心の部分について何も知らない様子。唯一、普段彼らと落ち合う場所の情報を吐く。

小五郎(コナン)「では運よく殺害をまぬがれた中島さん?そろそろ本題に入りましょうか……あなたと取引をした黒ずくめの大男……いったい彼は何者なんですか?」

(中略)

中島「ほ、本当に何も知らないんだ!! ただ、彼らと会う店はいつも決まっていたよ…米花町の大黒ビルの最上階にある『カクテル』っていうバーで…」

ラストのモノローグで今回の取引における組織の目的が判明。

コナン『今回わかったのは、中島さんが会社からこっそり持ち出した全世界の有能なコンピュータープログラマーのリストを、黒ずくめの男達が大金で購入しようとしていた事だけ……』

16巻

名家連続変死事件
  • File.3 炎の絆

▼注目シーン

コナンと平次に真相を突き止められる真犯人。ガソリンに火をつけ自殺を図ろうとするも未遂に終わる。そんな犯人が「愛する人の元へ行かせて」と泣き叫ぶ姿を見て交わされるやりとり。

ここでコナンは月影島での事件と、死なせてしまった麻生成実のことを思い出す。(関連|7巻File.2 - File.7「ピアノソナタ『月光』殺人事件」、19巻File.5 - File.8「浪速の連続殺人事件」)

平次「……あのまんま死なせてやった方がよかったんやろか……」

コナン「バーロ……犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は……殺人者とかわんねーよ……」

平次「おーおー耳が痛うてかなわんわー完璧なお前しかいえんセリフやのォー……」

コナン「ハ……完璧な人間なんてこの世にいやしねーよ……オレだってたった一人……たった一人だけ……」 

18巻

黒の組織から来た女 大学教授殺人事件
  • File.6 転校生は… / File.7 黒ずくめの女 / File.8 コードネーム・シェリー / File.9 偽りの少女 / File.10 チェックメイト
  • 初登場|灰原哀(以下、灰原)、広田正巳

注目シーン

転校生としてやってきた灰原。その日起きた事件をともに解決した帰り道での一幕。

コナン「じゃあな!後は一人で帰れるよな?」

灰原「……APTX4869……」

コナン「え?」

灰原「これ、なんだかわかる? あなたが飲まされた薬の名称よ……」

突然の告白に動揺しながら、その場を誤魔化そうとするコナン。続ける灰原。

灰原「あら、薬品名は間違ってないはずよ……組織に命じられて私が作った薬だもの……」

コナン「そ、組織……?作った……?ハハ……まさか子供の君に何が……」

灰原「あなたといっしょよ……私も飲んだのよ……細胞の自己破壊プログラムの偶発的な作用で、神経組織を除いた骨格・筋肉・内臓・体毛……それらすべての細胞が幼児期の頃まで後退化する……神秘的な毒薬をね……」

コナン「は、灰原……おまえまさか……」

灰原「灰原じゃないわ……シェリー……これが私のコードネームよ……どう……?驚いた?工藤新一君?」

組織は、薬を飲んだ人間の中で新一の死亡だけ確認できておらず、家に調査員を派遣していたことが判明。薬の考案者である灰原も同行していた。

灰原「でも、家の中はホコリだらけで、誰も住んでいる形跡はなく、一度目はそれでお開きになった……二度目の調査はその一ヶ月後……相変わらずホコリだらけで、どこも変わった様子はなく……私もあなたが死亡したものだと思い始めたその時よ……洋服ダンスの奥の奇妙な変化に気づいて……鳥肌が立ったのは……なくなってたのよ……一ヶ月前にはあったはずの、あなたの子供の頃の服だけがごっそり……動物実験の段階で、一匹だけ死なずに幼児化したマウスがいたから、この仮説は容易にたてられたわ……工藤新一はAPTX4869を投与され……幼児化した可能性があるってね」

組織は自分が小さくなった事を把握しているのかとコナンが問う。灰原は「死亡確認」に書き替えたという。

灰原「感謝して……あなたのデータは、『死亡確認』に書き替えてあげたから。非常に興味深い素材だから、生かしておいてあげたのよ……組織に報告したら、私の手元に来る前に殺される可能性が高いからね……まあ……データを書き替えたのが、組織を裏切った私だとわかれば、再び疑い始めるかもしれないけど……」

組織に嫌気がさし裏切ったという灰原。その理由のひとつは「試作段階の薬を勝手に人間に投与した」ことだった。そしてもうひとつ、最大のきっかけとなった原因を語る。

灰原「私の姉……殺されたのよ……組織の仲間の手にかかってね……何度問いただしても、組織はその理由を教えてくれなかった……そして、その正式な回答が語られるまで、私は薬の研究を中断するという対抗手段をとった……当然のように、組織に歯向かった私は研究所の、ある個室に拘束され……私の処分を上が決定するまで、待たされるハメになった……どーせ殺されるならと、その時飲んだのが……隠し持ってたAPTX4869……幸運にも死のうと思って飲んだその薬は、私の体を幼児化させ……手カセから私を解放し……小さなダストシュートから脱出させてくれたのよ……」

灰原の家族についての情報も幾つか判明する。

灰原「私の親も組織の一員……私が生まれてすぐ事故で死んだらしいから」

灰原「めったに会えない姉と私の二人だけだったわ……組織の命令でアメリカ留学してた私と違って、姉は普通に日本で生活してたから……監視付きだったけどね……そう……姉は私を組織から抜けさせるために、組織の仕事に手を染めるまでは……普通の学校に通い、普通の友人を作って、普通に旅行して……」

南洋大学の広田正巳教授が殺害された事件の解決に尽力するコナンの姿を見て、姉・宮野明美との過去のやりとりを思い出す灰原。

この際、灰原の本名も判明。

灰原「江戸川コナン?」

宮野「ホラ、この前話したメガネの男の子よ……ホラぁ……あなたも何か用があって米花町の誰かの家に行ったっていってたでしょ?」

灰原「ああ、工藤新一……」

(中略)

灰原「それよりお姉ちゃん大丈夫?なんかヤバイ事になってるって聞いたけど……」

宮野「心配しないで……うまくいってるから……心配なのは志保……あなたの方よ」

19巻

黒の組織から来た女 大学教授殺人事件
  • File.1 どうして…

▼注目シーン

かつて10億円強奪犯事件を遂行しジンに殺害された宮野明美。

彼女が組織のメンバーとして活動する際に偽名で使用していた広田雅美という名は、通っている大学の教授である広田正巳から取ったものだった。

灰原(宮野志保)とは姉妹の関係にあった。妹を救い出すため手を血に染め、そして願い叶わぬまま組織に殺された。(参考|2巻File.4- File.7『奇妙な人捜し殺人事件』)

鋼鉄の心を持っているかにみえた灰原だったが、心の奥底に傷を抱えていた。目に大粒の涙が溢れる。

灰原「どうして……?どうしてお姉ちゃんを……助けてくれなかったの?」

コナン「お、お姉ちゃん……?」

灰原「まだわからないの?ヒロタマサミは広田教授から取ってつけたお姉ちゃんの偽名よ!!」

コナン「ま、まさか……あの10億円強奪犯の広田雅美って……」

横溝警部「?」

阿笠「お、おい……」

灰原「あなたほどの……あなた程の推理力があれば……お姉ちゃんの事くらい簡単に見抜けたはずじゃない!!なのに……なのに……」

浪速の連続殺人事件
  • File.5 食いだおれの街 / File.6 四人目の財布 / File.7 財布の中の… / File.8 免許証の秘密
  • 初登場|遠山和葉(以下、和葉)、沼淵己一郎

▼注目シーン

のちに黒の組織の構成員と判明する沼淵己一郎について。

坂田祐介「その合宿に聞き慣れた名前の男も参加してます……」

(中略)

平次「今、逃走中の強盗殺人犯のあいつか!?」

負傷した平次に対し、和葉が犯人(坂田祐介)に撃たれたのかと聞くシーン。

かつて「愛する人の元へ行かせてくれ」と泣き叫ぶ犯人を見て「死なせてやった方がよかったのか」という平次に対し、それは殺人者と変わらない行為であり、自分もかつて過ちを犯したとコナンが吐露したことがあった。コナンの頭に月影島での一件がよぎる。このシーンは、それを踏まえて読むといい。(関連|7巻File.2 - File.7「ピアノソナタ『月光』殺人事件」、15巻 File.10 - 16巻 File.3『名家連続変死事件』)

平次「自殺しようとしたんを止めて、たまたま当たってもうたんや……」

和葉「なんで……なんでそんな危ないマネすんの?」

平次「ど……どっかのアホがゆうてたんや……推理で犯人追い詰めて死なしたらアカン……てな……」

競技場無差別脅迫事件
  • File.9 狙われたボール

注目シーン

「半世紀前」「極秘プロジェクト」という、今後、何某かが明らかになるであろうキーワードが登場。

灰原「工藤君……あなたは夢にも思っていないでしょうね……あなたはすでに……我々組織が半世紀前から進めていた極秘プロジェクトに……深く関わってしまっているなんて……」

20巻

競技場無差別脅迫事件
  • File.1 遠くからの眼
  • 初登場|佐藤美和子

▼注目シーン

事件が難航し焦りを見せたコナンに対し灰原。

灰原「あせっちゃダメ……時の流れに人は逆らえないもの……それを無理矢理ねじ曲げようとすれば……人は罰を受ける……」

23巻

最後の上映殺人事件
  • File.2 鏡の中の真実

注目シーン

鏡に映った自分を見つめながら事件について思考をめぐらせるコナンに対し灰原。

灰原「あら、あなたは平気なのね……私は毎朝これを見るたびに寒気がはしる……あなたいったい誰なの……?ってね……」

コナン「バーロ、こうなったのはオメーが作った薬のせいだろ?」

灰原「そうね……悪いと思ってるわ……真実を追い求めるあなたが……みんなを偽り続けている……何もかも忠実に映し出すこの鏡でさえも……真の姿を映してくれないんだものね……」

24巻

暗闇の中の死角
  • File.3 あと半年…
  • 初登場|新出智明(以下、新出)

のちのち本筋に大きく関わってくる新出が初登場。この時点では伏線などはない。

黒の組織との再会
  • File.7 裏切りの街角 / File.8 漆黒の葬列 / File.9 突然の別れ / File.10 過去からの銃弾 / File.11 白の世界
  • 初登場|クリス・ヴィンヤード(以下、ベルモット)、枡山憲三(以下、ピスコ)、宮野志保(灰原哀、シェリー)
  • 死亡|ピスコ

注目シーン

ヤバくなれば自分がなんとかするというコナンに対し、組織のことをなにもわかってないとモノローグを浮かばせる灰原。そんなふたりの前にジンの愛車が現れる。

コナン「ポルシェ356A……50年前のクラシックカーだ……」

(略)

灰原哀「ジン……ジンの愛車もこの車なのよ……」

コナンは盗聴器と発信器を仕掛けることに成功。阿笠の車で行方を追う。

車内ではジンがある指令について何者かと話している様子。電話の向こうにいるのはピスコという者らしい。

ジン「奴の手が後ろに回る前に口を塞げとの命令だ……ぬかるなよピスコ……なんなら例の薬を使っても構わねーぜ……」

ジンは車内に赤みがかった茶髪が落ちているのを見つけ、盗聴器と発信器も発見。シェリーの仕業と確信。

車をとめ、他に仕掛けられたものがないか確認しながら、何者かと電話するジン。今度の相手はピスコではなく、もうひとりの刺客・ベルモット。

ジン「ああ……間違いない……あの女は来るさ……例の薬のことを匂わしたからな……もちろんあの『出来損ないの名探偵』を使うかどうかはおまえの勝手だが……」

呑口議員暗殺を遂行したピスコ。犯行が行われた会場にて、灰原を眠らせ、あらかじめ用意していた酒蔵に監禁。灰原が目を覚ますとそこに彼はいなかったが、もはや逃げきれぬと覚悟し語り始める。

灰原「工藤君、よーく聞いて……私達の体を幼児化したAPTX4869のアポとはアポトーシス……つまりプログラム細胞死の事……そう……細胞は自らを殺す機構を持っていて、それを抑制するシグナルによって生存しているってわけ……」

コナン「おい灰原、何言ってんだ?」

灰原「ただ、この薬はアポトーシスを誘導するだけじゃなく、テロメアーゼ活性も持っていて細胞の増殖能力も高める……」(略)

阿笠が、ネットに出ている新聞の朝刊を見てあることに気付く。そこには容疑者のうち2名の男女が暗闇の中抱き合う姿をとらえた写真が掲載されていた。そして2人の更に向こうには、ピスコがシャンデリアに銃を向けている姿が写り込んでいた。

阿笠「見ろ、新一君!ネットに出ておる明日の新聞の朝刊!」

(略)

阿笠「開場に潜り込んでおったカメラマンが、シャンデリアが落ちる直前に撮ったそうじゃ!これ、例の七人の中の2人じゃろ?」

ピスコの元へ到着したジンらだったが、灰原は白乾児の副作用で一時的に元の姿に戻り、煙突をつたって屋上に退避していた。

しかしこれに気付いたジンらによって銃撃される。変装用につけていたコナンのメガネからその音を聞いていた阿笠が、これをコナンに伝達。しかし音声が不自然なタイミングでシャットアウトする。

コナン「なに!?灰原が撃たれた!?」

阿笠「そうじゃ!!どこかの屋上で奴らに!!早く行か…」

コナン「おい博士?博士!?(電池切れ…?)」

かろうじて酒蔵へ退避する灰原だったが、白乾児の効果が切れ再び幼児化。それをみたピスコが嬉々として語りだす。

ピスコ「素晴らしい!君はまだ赤ん坊だったから覚えちゃいないだろうが、科学者だった君のご両親と私はとても親しくてね……開発中の薬のことはよく聞かされていたんだよ……でもまさかここまで君が進めていたとは……事故死したご両親もさぞかしお喜びだろう……だがこれは命令なんだ……悪く思わないでくれよ……志保ちゃん……」

呑口議員暗殺の瞬間をカメラマンに捉えられていたピスコ。指令失敗を受け、ジンが粛清にかかる。これは ”ついさっき” あの方から ”直々に受けた” 命令であるという。

コナンと阿笠の連絡が不自然なタイミングで遮断された点、そのすぐあとにジンに直々の命令がいく点。めまぐるしく変わる現場の状況を、まるでリアルタイムで目撃しているかのような"あの方"の対応力。このエピソードあたりからより強く阿笠博士黒幕説が語られるようになった。

ジン「明日の朝刊の一面がお前の写真に差し替えられたそうだ…銃を天井に向けるお前のアップにな…」

ピスコ「よせ…(略)そ、それにあの方に長年仕えた私を殺すとお前の立場も…」

ジン「悪いな…これはついさっき受けた…あの方直々の命令だ…」

いくつか腑に落ちない点を残すも、かろうじて生き延びた灰原達だったが、エピローグにて、ピスコをサポートしていた人物の存在が明らかになる。容疑者のひとりで、米国女優のクリス・ヴィンヤードであった。コードネームはベルモット。のちに新出になりすましコナンらの周囲に潜伏する。

ジン「悪かったなベルモット…あの老いぼれをサポートするためにお前ほどの女をわざわざ呼んだっていうのに…とんだヘマに付き合わせちまって…」

ベルモット「ホント…せっかく事情聴取を受ける前にハンカチを渡してあげたのに…死んで正解だったわね…(略)…女優業はしばらく休業…日本でのんびりするつもりよ…ちょっと引っ掛かることもあるしね…」

25巻

よみがえる死の伝言
  • File.1 仲間外れ!?

注目シーン

灰原「疑わしきは全て消去する……これが彼らのやり方よ……わかったでしょ?私たちは誰にも正体を気づかれちゃいけないってことが……たとえその人が口の堅い信用の置ける人だとしても、あなたと組織の関わりを知ればそれがその人の重荷になるのは確実……よくは知らないけどあなたのことを想うその人の気持ちが強ければ強いほど、毎日怯えて暮らすことになり笑顔なんて消えてしまう……誰のことだかわかるわよね工藤君?」

命がけの復活 洞窟の探偵団 & 負傷した名探偵
  • File.9 手負いの探偵団 / File.10 心強き名探偵達 / File.11 一つの確信

注目シーン

事件で負傷し危険な状態に陥るコナンに対し、血液型を知らないはずの蘭が躊躇なく血液提供を申し出る。コナンの正体が新一である確信がある様子。

蘭「あの……私の血でよかったら……私もこの子と同じ血液型ですから……」

小五郎「え?」

阿笠「(な!?)」

小五郎「おい……お前どーして……」

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