読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

POP I/O.

記録と記憶、たまにアウトプット。48と46。

漫画「名探偵コナン」伏線・重要シーンまとめて解説② 26~35巻

の続きです。

 

漫画「名探偵コナン」の物語の中で最大のミステリーである「黒ずくめの男達」とコナンの闘い。その本筋に関わる重要シーンや伏線を簡単な解説とともに網羅していきたいと思います。パート② は26巻-35巻までです。36巻以降も作成予定です。

 

※ネタバレ無しで組織関連・平次・キッド登場回など重要エピソードリストを確認したい方はこちら↓

 

 

以下ネタバレ注意!

名探偵コナン 26〜35巻 伏線・重要シーン回収

26巻

命がけの復活 第三の選択 & 黒衣の騎士
  • File.1 迷える心 / File.2 突然の侵入者 / File.3 覆われた真実 / File.4 命懸けの復活

▼注目シーン

さる事件で負傷したコナンが病院に運ばれる。その際、蘭の輸血によって一命を取り留めるが、コナンとしての血液型を彼女は知らないはずだった。新一と同じ血液型である彼女が輸血を申し出たことで、コナンはもはや自分の正体がバレていると諦めに似た確信を持つ。

コナン「思い当たる節は今までにもいっぱいあるんだ……(略)でもわかんねーんだ。確信を持っているんなら、なんでそれをオレに言わねーのかが……」

平次「……相変わらず人の心は読めても自分のことになるとさっぱりやな……あの姉ちゃんが気ィついてんのやったら、ゆわへん理由は一コだけ……待ってるんや……おまえの口から直接、話を聞かせてもらうんをな」

命がけの復活 帰ってきた新一… & 約束の場所
  • File.5 束の間の休息 / File.6 穏やかな時間 / File.7 思い出の場所

▼注目シーン

試作品の解毒剤で元の体に戻った新一。表舞台に出て事件を解決してみせたり、明らかに浮ついている。そんな様子を見た灰原が釘をさす。

灰原「あなたの正体がバレなかったのは、私が調合したあの解毒剤とこの変装……そして博士が作ってくれたこのマスク型変声機のおかげでしょ?舞台の上でこっそりあの子だけに会う約束だったのに、あんな大勢の前で堂々と姿をあらわすなんて……」

新一、大事な話があると蘭を誘ったレストランでの一幕。

蘭「ほーんとコナン君にそっくりね!あの子の両親も外国に行ってて……わたし実は……ずーっと思ってたんだ……コナン君のこと新一だって」

新一「へ、へーーそう……」

解毒剤の効果が切れてしまった新一がコナンの姿で蘭の元へ。

蘭「そう……また置いてけぼりか……」

コナン「あ、あのさ……新一兄ちゃん言ってたよ……」

蘭「嫌だ!聞きたくない!もう言い訳なんて、聞きたくないよ……」

コナン「いつか……いつか必ず絶対に……死んでも戻ってくるから……それまで蘭に待っててほしいんだって……だから……だからね……」

蘭「バカね……コナン君がそんな顔することないのよ……」

意味深なオルゴール
  • File.8「琴線に触れた!?」

注目シーン

性懲りも無く灰原に解毒剤を要求するコナン。

灰原「あれはあくまで試作品……今回は偶然わたしがそばにいたから事なきを得たけど……いつまた幼児化するかもしれない不完全な薬を投与するわけにはいかないわ……次は本当に死ぬ可能性だってあるし……」

コナン「やっぱ白虎児(パイカル)の成分だけじゃ完成品は無理ってわけか……」

灰原「ええ……せめて薬のデータがないとね……」

27巻

バトルゲームの罠
  • File.7 試合開始 / File.8 TTX / File.9 試合終了 
  • 初登場:ジョディ・サンテミリオン(以下、ジョディ)

注目シーン

コナンらがゲームセンターで偶然鉢合わせた人物は蘭の通う高校に英語教師としてやってきたジョディだった。そこで事件が発生し園子を眠らせて解決。その帰り道での一幕。

蘭「でもホント、新一顔負けの名推理だったよ!」

ジョディ「シンイチ?学園祭の時に出てきた彼のことですねー!He is so cool!」

別れ際、意味深なジョディ。

ジョディ「Bye bye cool guy...」

エピローグでは、ジョディが電話の向こうの何者かと会話する様子が描かれる。すでに彼女らには新一が子供の姿で生活していることが見透かされている。

ジョディ「ええ……そうちょっと色々あってね……あなたの言う通り日本も退屈しそうにないわ……お目当ての標的のひとりは爪にかかったわよ…ええ…容姿を変えて堂々と学校に通ってるみたい……笑っちゃうでしょ?標的名?そうねぇ……『Rotten apple』……『腐ったリンゴ』にでもしておきましょうか…」

きのこと熊と探偵団
  • File.10 呉越同舟

▼注目シーン

灰原に惹かれはじめた光彦が、コナンとの親密な関係について勇気を出して尋ねてみる。

光彦「あの……一つ聞いていいですか?」

灰原「?」

光彦「灰原さんとコナン君って何かあるんですか?」

灰原「何かって?」

光彦「だってホラ、2人でよく人目を忍んで怪しげでアダルトな会話をしているじゃないですか……互いに分かり合っているというか2人だけの世界というか…」

灰原「気にしないで…そんなロマンティックなものじゃないから……」

光彦「あ、でも…」

28巻

そして人魚はいなくなった
  • File.8 悪魔の矢

▼注目シーン

不老不死の人魚伝説の伝わる美國島を訪れた際、観光者リストの中にジンとウォッカのコードネームに似た名前「黒澤陣」「魚塚三郎」と灰原の本名である「宮野志保」が記載されていた。かつて彼女らも美國島に訪れているようだ。何かの調査だろうか。なお組織の目的は「不老不死ではない」ことが作者により明言されている(『ダ・ヴィンチ』2014年5月号60頁)。

平次「おるでおるで!!元外務大臣に官房長官に日銀の総裁!!昔、日本を動かしとったお偉いさんがぎょーさん名前連ねてんでー!!みんな長生きしたかったんやなぁ…」

コナン「ん?(宮野志保……?確かあいつの本名もそんな名前だったような…でもまぁ人違いだな……永遠の若さと美貌を欲しがるタマじゃねーし…)」

29巻

謎めいた乗客
  • File.3 見えない恐怖 / File.4 危険信号 / File.5 白日の下の潜伏
  • 初登場:赤井秀一(以下、赤井)

▼注目シーン

ウェイターに変装したベルモットがジン、ウォッカの前に現れる。変装を見破るジン。

ジン「例の捜し物は見つかったのか?」

ベルモット「そうね…本命はまだって所かしら…」

ウォッカ「本命って…?そろそろ教えて下さいよ、どこで何をやってるか…」

ジン「無駄だ…この女の秘密主義は今に始まったことじゃない…」

ベルモット「あら…女は秘密を着飾って美しくなるのよ?」

ジン「ヘドが出るぜ……」

ジンとベルモットが男女の仲であることを示唆するシーン。

ベルモット「ねえ、そんなことより…どう?今夜…久しぶりにマティーニでも作らない?」

ウォッカ「マティーニを…ですかい?」

ベルモット「知らないの?ジンとベルモットが交われば…」

ジン「フン……黒と黒が混ざっても…黒にしかならねえよ…」

バスの車内、コナンと灰原の会話。組織に属する者を匂いで嗅ぎ分けられるという灰原。ピスコのことを振り返る最中、あとから来た乗客に何かを感じ取る。そこには新出、ジョディ、そして赤井の姿が。灰原の緊張が一気に高まる。

のちに新出はベルモットが変装した姿だと判明し、このときの組織の匂いはベルモットが発していたことがわかるが、それはもう少し先の話。

灰原「自信が持てなかったのよ…もう一人いたような気がしたから…そう…ピスコよりずっと強烈で…鳥肌の立つような魔性のオーラを纏った────」

 灰原「(何?なんなの?この刺さるようなプレッシャー……あの時と同じ威圧感……いる……あの人が……このバスの中に……やっぱり組織の人間?私を追って来たの?それとも偶然?)」

バスジャック事件解決に奮闘するコナンの様子を見たベルモットのモノローグ。コナンを指してクールガイと呼ぶ点はジョディと共通するため、読者のミスリードを誘う。

??(ベルモット)「(さあ…その口紅一本でどうする気?お手並み拝見させてもらうわよ…クールガイ…)」

コナンに銃口を向けた犯人のひとりをジョディが拘束。"女は秘密を着飾って美しくなる"彼女の発したこの言葉はベルモットの好んで口にするものと同じ。

ジョディ「秘密よ秘密、残念だけど教えられないわ…女は秘密を着飾って美しくなるんだから…」

爆弾の時限装置が作動してしまい乗客が退避する中、自分の死が周囲のためには最善の選択肢と結論付け、ひとり車内に残る灰原。その場はコナンによって助けられる。

この時のコナンの言葉もやはり月影島の一件を想起させる。麻生成実は自ら命を経つことでその血塗られた運命から逃げた。もともと組織の人間でAPTX4869の開発者である灰原も、罪人としての運命から逃げようとした点で同じ。周囲のためというその優しさに偽りはないにせよ、その実、自殺という手段は何もかもを放棄できる最も楽でズルい選択肢である。コナンはそれをさせまいとした。

灰原「そう…これが最善策…この場は助かっても、事情聴取の時に否が応でもあの人と鉢合わせになる…このまま私が消えたら彼らから見た組織とみんなとの接点は消滅する……わかってたのにね…組織を抜けた時から、私の居場所なんてどこにもないことは分かってたのに…バカだよね私…バカだよねお姉ちゃん…」

(中略)

コナン「逃げるなよ灰原…自分の運命から…逃げるんじゃねーぞ…」

エピローグ、赤井が何者かと連絡を取っている。バスの乗客の誰かの後を追い、誰かを炙り出そうとしていたことが判明。

赤井「2月23日 不測の事態により追尾続行不可能…標的は現れず…後日改めて調査を再開する…以上…」

消えなかった証拠
  • File.6 愛犬家たち / File.7 わずかな足跡 / File.8 消えなかった証拠

▼注目シーン

灰原が、先日のバスジャック事件以降、より内向きとなっている。家から出たがらない灰原をなだめすかして連れてきたという阿笠。

コナン「変だなあ…あの後バスの乗客全員に事情聴取したけど、身元不明の怪しい人物はいなかったって高木刑事が言ってたから、心配ないってちゃんと電話で伝えたのに…」

阿笠「じゃが哀君の怯えようは尋常じゃないぞ!食事もあまり口にせんしろくに寝ておらんようじゃし…」

コナン「とにかく、今言えるのは…もし仮にあのバスの中に黒ずくめの男の仲間が乗っていたとしても、偶然乗り合わせただけで灰原の存在には微塵も気づいていないってことだ…あれから10日もたってんだ…気付いていたとしたら俺達はもうとっくに殺されてるはずだよ…」

いなくなった犬について話す歩美と灰原。気が晴れない灰原は、探偵団の前でもその態度を隠せない。それに対しコナン。

歩美「でもドイル、どこかに隠れて震えてたらかわいそう…」

灰原「そうね…いつかは見つかるかもしれない恐怖に怯えて隠れ住むぐらい、つらい事ないもの…」

コナン「おい、いー加減にしろよ!スネてんのか?」

(中略)

灰原「どういう理由かはわからないけど彼らの仲間がジャックされたあのバスの中にいたのは確かだわ!もしあの時私の正体が少しでも気付かれていたとしたら…私もあなたもみんなも…」

灰原を安心させるため、探偵のカンでさっきを持った人間の気配がわかるというコナン。

コナン「少なくともあのバスの中にはいなかったぜ?おまえにその殺気をみなぎらせてる奴はな…」

31巻

網にかかった謎
  • File.5 暖かき海 / File.6 網にかかるは… / File.7 勇気ある決断

▼注目シーン

海水浴場で蘭と出くわした灰原。蘭を前に意地を張っていたら日射病に。

灰原「逃げるみたいでしゃくだったから…」

灰原「相手はイルカ…そう…海の人気者…暗く冷たい海の底から逃げてきた意地の悪いサメなんかじゃとても歯が立たないでしょうね…」

灰原のことを気にかける蘭の様子に園子が気付く。

蘭「ちょっと話したかっただけよ…あの子と喋ったことないし…目が合うと逸らされちゃうし…わたし嫌われちゃってるのかな?」

灰原が自分とは対局にいるような太陽のような存在である蘭から逃げずに向き合うと決め、一歩踏み出す。

灰原「(勇気…身を奮い立たせる…正義の言葉…)私の名前は灰原哀…よろしくね…」

32巻

シカゴから来た男
  • File.8 ライオンの落とし物 / File.9 P & A /File.10 バカな作戦
  • 初登場:ジェイムズ・ブラック(以下、ジェイムズ)

ジェイムズが初登場。

▼注目シーン

クイーンイングリッシュを使うジェイムズが、日本の車の運転席の位置に慣れないという。英国は日本と同じはずなので今は別の場所に住んでいるのかと尋ねるコナン。

ジェイムズ「生まれはホームズのロンドン……育ちはシカゴ……カポネがいた街さ……」

彼に不信の目を向ける灰原だったがコナンはさほど気に留めない。それとは別に、車から自分たちを見ていた男、バスジャック事件のとき乗客にいた赤井のことが気がかりである様子。

コナン「いい人そうに見えたけど…気になったのは名前くらいだよ…(略)Professor James Moriarty…犯罪界のナポレオン…ホームズの宿敵、モリアーティ教授のファーストネームさ…まぁ、こんなこと思うのはシャーロキアンぐらい…ジェイムズなんてよくある名前だよ!(それより気になるのは…車の中からオレ達を見ていたあの男…(略)確か事情聴取で赤井秀一とか言ってたよな…)」

無事事件が解決しジェイムズが解放される。事情聴取を受ける前にコナンらの前から姿を消し、待ち合わせしていた人物と合流。相手はあの赤井だった。

ジェイムズ「しかし驚いたよ…君があの長髪をバッサリ切るとは…」

赤井「ゲン直しですよ…恋人に振られっぱなしなもんでね…」

ジェイムズ「それで?わざわざ私を呼び寄せたのだから…その恋人とはよりを戻せそうなのか?」

赤井「ええ…後悔させてやりますよ…私をふった事を…血の涙でね…」

33巻

本庁の刑事恋物語4
  • File.1 佐藤の勝算 / File.2 佐藤の気持ち

▼注目シーン

佐藤刑事のお見合い現場を観戦する蘭やコナン。そして新出。そこに赤井が現れたのを蘭が目撃。誰かを探していた様子。蘭は以前、赤井とどこかで出会った記憶があるようだが、この時はまだ思い出せない。

蘭「(え?トイレから出てきた今の人……確か前に……前にどこかで……)」

犯罪の忘れ形見
  • File.7 妻の忘れ形見 / File.8 清潔な香り / File.9 花の命…

▼注目シーン

高木「ところで、毛利さんの事務所にいかれた時にあの周辺で不審な人物とか見掛けませんでしたか?」

(略)

コナン「ねえ、それ…どーいう事?」

高木「あ、いや………これはまだ本人に伝えるかどうか警部と相談中なんだけど…どうやら、毛利さんのことをひそかに調べてる人間がいるみたいなんだ……消えたんだよ警視庁から…毛利さんが今まで探偵として手がけた都内の事件の調書がごっそり……調書の控えを松本管理官が保管していたから、裁判の時にも支障はなかったんだけど…驚いたことに、その調書が昨夜本庁にまとめて送られてきたんだ…差出人不明の封書でね…」

コナン「それで?消えたのっていつなの?」

高木「えーっと、確かあれは…バスジャックがあったあの日だよ…毛利さんを恨んで付け狙っている被疑者の身内の犯行の線もあるから、調べてるんだけど…該当者が見当たらなくて迷ってるんだ…毛利さんに身辺警護をつけるかどうか……(略)」

コナン「(いや…狙われているのはおっちゃんじゃなく…もしかしたら…もしかしたら…)」

阿笠「おい新一君?高木刑事なんだって?」

コナン「え?ああ……別に大したことじゃねーから……」

灰原「何も話してくれないのね…」

コナン「あん?バーロ、そりゃーお互い様だろーが!」

灰原はコナンに対し、バレンタインデーのチョコを受け取ったことや、高木に言われたことに関して、理性を欠いた選択をしないように改めて念を押す。これに対し、蘭には何も告げていないというコナン。

コナン「…ヘタなこと言ってみろ、あいつは今よりもっと会いたくなっちまうじゃねーか…待ちぼうけをくらわせてるその憎々しい男は、姿を現すことができねーっていうのによ…もう、あいつの涙は見たかねーんだよ…あいつの中からオレの存在が消え失せることになってもな…(略)」

灰原「(……痛いわね……お互い……)」

隠して急いで省略
  • File.10 「X」のその意味 / File.11 ○×△□!?

▼注目シーン

料亭で見掛けて以来、赤井のことが気がかりな蘭。彼との記憶を思い出そうとすると、新一がいなくなった日の別れ際の時に似た感覚が胸を騒がせる。

蘭「(絶対会ってる…会ってるよね…でもどこで会ったんだろ…あの黒いニット帽の男の人…それに何なのこの感じ…思い出すと何かが壊れそうなこの胸騒ぎ…そう…あの時と似たような…イヤな予感が…)」

ジョディ、話があると言って蘭たちをカフェに誘う。学生のチカン被害が多発しているから警戒するようにということだったが、どこか含みのある表情。

ジョディ「でも気をつけてくーださい…もしかしたらその相手は……家の近くまでしつこく付け狙って息を潜めてスキをうかがっている……怖ーい怖ーい悪魔のようなストーカーかもしれませーんからね……(略)じゃあ、怪しい人を見かけたら、すぐに私に電話くださいねー!」

蘭「せ、先生にですか?」

(略)

コナン「……」

34巻

隠して急いで省略
  • File.1 リンゴの狩り時

▼注目シーン

事件解決した帰り道の別れ際。

ジョディ「(そろそろリンゴの狩り時かしら?)」

エピローグでは、灰原やコナン、蘭らの写真を見つめながら思いを巡らすベルモットの姿。

ベルモット「(ねぇ…答えてジン…天国ってあると思う?貴方ならきっとこう吐き捨てるでしょうね…おまえにしては愚問だと…腐ったシェリー酒で盃を交わす時までに答えを用意しておいて…楽しみにしてるわ…そうXはキスマーク…女だけの…愛情の証…でも、その証は…時には憎しみの烙印となる…そう…銀の矢で貫く…標的に…)」

西の名探偵vs.英語教師
  • File.2 反撃の糸口…/ File.3 飛んだ隣人 / File.4 あんた何者や

▼注目シーン

小五郎が手がけた事件の調書を盗んだ人物は、なぜ警視庁に送り返しわざわざ不審がらせるようなことをしたのか?コナンが阿笠と訝しげていたところに平次がやってくる。

コナン「考えられるのは、こっちの手の内は全てお見通しだっていう意味の不敵なサインか…もしくは…」

平次「誰かをおびき出そっちゅう罠か…まあ、この場合、おびき出そ思う相手は工藤、おまえっちゅう事になるけど…わからんのはホンマにそれが罠なんやったらなんでそんなややこしい方法をとったかや…」

これらに関し、平次はコナンが糸口を見つけていることに勘付いて問い詰める。

聞けば、杯戸シティホテルでの呑口議員殺害の件で、ピスコ単独の犯行では辻褄が合わない部分があり、あの場に協力者がいた可能性が出てきた。調べると、この一件以来休業宣言をして姿をくらました人物がひとりだけいた。米国女優クリス・ヴィンヤードがそれだった。

コナン「……大女優シャロン・ヴィンヤードの一人娘……色々調べたけど、あの6人の中で最も疑わしいのは彼女だ…考えたくはなかったけどな…」

阿笠に対し彼女の情報を集めるように言うコナン。勘のいい平次は、疑惑の外国人女性の目星がついていると察する。阿笠がうっかり名を漏らしてしまい、直に会いにいくことに。

仮にだが、これを阿笠博士黒幕説的視点で見たとき、敵対組織の調査に平次を利用したとも解釈できる。平次の性格上、情報を漏らせば直接彼女のもとへ出向くであろうと想定するのは難しいことではない。

阿笠「おい…それってまさか…ジョディ先生のことか?」

ジョディのマンションで発生した事件を解く過程で、平次が攻勢に出る。「あんた何者や」。だが彼女も平次がただの高校生ではないことを見抜いていた。

ジョディ「何を話しましょうかー?」

平次「そうやなァたとえば…さっきのメールの答えっちゅうんは…どうや?」

ジョディ「OK! でも、その前にあなたのこと聞かせてください。Who are you? あなたこそ何者ですかー?ただの少年じゃありませーんよねー?」

ジョディの日本語は文法が正しいのにイントネーションの付け方がまちまち。平次は、彼女が下手な振りして周囲を油断させる狙いがあることを見抜くが、たしかに虚偽と隠し事だらけではあるが、悪い人物には見えないし、クリス・ヴィンヤードとも全く別人と結論付け、その場はそれ以上の詮索はせず帰路につく。一方コナンの疑心は晴れない。そして彼女の他にもうふたり疑わしい人物が浮かんでいた。

コナン「…ああそうだな……あれが彼女の…本当の顔だとしたらな…」

コナン「(いや…ジョディ先生だけじゃねーんだ…疑わしいのはあともうふたり…)」

今回の件で平次はジョディの要注意人物のひとりに加わる。

ジョディ「(服部平次……面白いボウヤ……大阪府警察本部長、服部平蔵の息子……そして工藤新一と同じ……探偵……)」

迷宮のフーリガン
  • File.5 嵐のブーイング / File.6 疑惑のサポーター / File.7 エセサポーター

▼注目シーン

サッカー選手の移籍になぞらえ、裏切り者には所詮居場所がないという灰原。いっそ海外リーグ移籍なら楽になるだろうという。

灰原「何もかも忘れてブーイングの届かないどこか遠くへ…逃げられるんだもの…」

コナンが博士に依頼していたクリス・ヴィンヤードの素性調査の件。ネットで海外のファンコミュニティに潜り込みいくつか情報を得ることができた様子。

阿笠「それがよくわからんのじゃよ…大女優である母親のシャロン・ヴィンヤードは有名なんじゃが、娘のクリスのプライベートは一切謎に包まれておってのォ…なにしろ撮影以外でマスコミの前に現れたのは、一年前のあの日が初めてだそうじゃから…」

コナン「あの日って?」

阿笠「母親のシャロンの葬儀の日じゃよ!ホレ、日本でもニュースでチラッと放送されたじゃろ?」

コナン「あ、ああ…」

阿笠「その時、葬儀に潜り込んでいた質の悪い雑誌記者が彼女を質問攻めにしたそうじゃ…『通っていた学校はどこか?母親との不仲説は本当か?父親はいったい誰なのか?噂の恋人はこの葬儀に来ないのか?』とな…じゃが彼女はノーコメントの一点張りで…業を煮やした記者のひとりが『知られたらマズイ事でもあるのか?』と声を荒げたら…彼女は母親の棺を背にして…口元に笑みを浮かべながらサラリと言ったそうじゃ…『A secret makes woman woman...』」

コナン「『秘密は女を女にする』か…」

阿笠は、日本の有名女優の姿もこの葬儀の映像に映っていたという情報も得ていた。そう言う阿笠の背景には新一の母・有希子と思われる姿が描かれているが、ファンたちからすればクリス以外のことは眼中に無い出来事なのか、それが誰だったか誰も覚えていないとのことだ。

阿笠「アメリカのニュース映像には葬儀の参列者の中に日本の有名女優の姿も映っていたそうじゃが…クリスのその言葉が印象的すぎて…それが誰だったか誰も覚えていないそうじゃ…」

中華街 雨のデジャビュ
  • File.8 雨のデジャビュ / File.9 おしぼりの罠 / File.10 晴れた記憶
※編集中
工藤新一NYの事件
  • File.11 ゴールデンアップル①

※編集中

35巻

迷いの森の光彦
  • File.8 消えた光彦① / File.9 消えた光彦② / File.10 消えた光彦③

注目シーン

殺人犯として指名手配中の沼淵について、実は組織の構成員であることを把握していた灰原(関連|19巻File.5 - File.8「浪速の連続殺人事件」)。

灰原「沼淵己一郎は元組織の一員……あなたが言う黒ずくめの男達の……仲間の一人よ……まあ、仲間と言っても末端の末端……組織は彼の身軽さを買い、殺人術を教え込んで有能な殺し屋に仕立て上げたかったようだけど……どうにも使えないから私の所に回ってきたのよ……私が作った薬の効果を試す人体実験用のモルモットとしてね……だから知ってるのよ……薬を投与する前の資料として彼の写真や身体能力の測定値が研究室に送られてきたから……(略)」

そんな灰原の前に沼淵が現れる。かつて組織の人間は匂いで感知できた灰原だが、沼淵の匂いには気付くことができなかった。危機に対する感覚が鈍っていることを実感させられる。

灰原「あのお姉ちゃんでさえ例の事件の前には匂いがしてたのに……危険を察知する唯一の感覚だったのに……鈍ってるんだわ……この平和な生活に慣れて……いよいよヤバくなってきたわね、私……」

関連書籍