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POP I/O.

記録と記憶、たまにアウトプット。48と46。

岩本輝雄「青春はまだ終わらない」公演 初日セットリストと感想(長文)

48系列 駄話・感想 セットリスト

岩本輝雄考案による特別公演「青春はまだ終わらない」公演 初日のセトリまとめ。※感想追記(長め)

初日 9月18日(金)
出演メンバー
A)大和田南那・小嶋菜月(センター)・佐々木優佳里・中西智代梨・中村麻里子
K)中田ちさと
B)大島涼花・加藤玲奈
4)伊豆田莉奈・岩立沙穂・岡田彩花・川本紗矢・込山榛香・西野未姫・野澤玲奈

8)小栗有以

★はユニット等のセンターを務めたメンバー

「青春はまだ終わらない」初日公演セットリスト

影アナ:小嶋菜

M00. overture

M01. バラの果実 / 小嶋菜★ - フロント:加藤玲・大島(M06とM07を除き全員出演)

M02. さよならクロール / 小嶋菜★・大島★ - フロント:込山・西野

M03. 真夏のSounds good! / 小嶋菜★・加藤★

M04. ラブラドールレトリバー / 小嶋菜★ - フロント:加藤・大島

M05.  Everyday,カチューシャ

-MC-
自己紹介(上手側の西野から)
  • 1列目 込山・加藤玲・小嶋菜・大島・西野
  • 2列目 野澤・佐々木・小栗・大和田・岩立・川本
  • 3列目 中田・中西・中村・伊豆田・岡田彩

M06. ツンデレ / 小嶋菜★・加藤玲・大島涼

M07. 青空カフェ / 西野★・込山★ - 川本・大和田・岩立・佐々木・小栗・野澤・岡田彩・伊豆田

M08. くまのぬいぐるみ

M09. ギンガムチェック / 小嶋菜月★ - フロント:大島・加藤玲

M10. BINGO! / 大和田★・中田★

-MC-

  • 前半:中西・佐々木・中田・中村・小嶋菜・込山榛香・加藤・西野
  • 後半:野澤・大和田・岩立・川本・大島・小栗・岡田彩・伊豆田

M11. 呼び捨てファンタジー

M12. 希望的リフレイン / 小嶋菜★・加藤★

M13. ハロウィン・ナイト / 小嶋菜★

M14. 心のプラカード / 大島★

M15. 君のことが好きだから / 中西★ - フロント:中村

M16. 永遠プレッシャー / 川本★

M17. 好きと言えば良かった

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M18. 大声ダイヤモンド / 歌い出し:加藤玲

MC 挨拶

M19. 僕の桜

-本編終了-

映像(岩本輝雄が蹴ったボールが劇場へ)

En1. 僕のYELL

En2. ひこうき雲

En3. ファーストラビット / 歌い出し:小嶋菜・込山・大島・加藤玲

背番号14のユニフォームを着た岩本監督が登場

-全編終了-

 

初日所感

もったいない公演だなというのが率直な感想。
といっても、メンバーの名誉のために断っておくとこれは人選やパフォーマンスが別段悪いという話ではなくて。休憩のほとんどない中アイドルらしくそして元気にやりきる、その意味でなら人選にも不足を感じないし、ファンの側にしても声を出して発散できる公演ではある。なもんで、この先を読む際にはその点について悪しからずお願いしたい。さらに言えばDMM配信での鑑賞だったことを考慮した上で読んでいただきたい。

M01.「バラの果実」が最大の山場

まぁなにしろ問題はセトリ。および構成。演出。

見てわかる通り、全編を通してシングルやコンサート定番曲ばかりで進行していくのがこの公演の特徴。これはちょっと予想していなかった。

overture明け1発目、「バラの果実」。小嶋菜月、なっつんのセンター曲。「だよね、そうくるよね」とニンマリ。なっつん推しの岩本輝雄考案だもの。高まる期待。ところが、そこから緩急なくシングルや定番曲が続く。「さよならクロール」「真夏のSounds good!」「ラブラドールレトリバー」「Everyday,カチューシャ」耳が鈍くなっていく。脳がオフに切り替わろうとしているのを感じた。

さらにこの公演、6-7曲目を除き総員出張りっぱなしだった模様。若干のポジション変動はあれど、この単調なセトリを全メンバーで休みなく続ける。

唯一と言える少人数ユニット「ツンデレ!」も、曲自体は定番なので、人選の部分でうまいことやらないとなんの面白みもないものになってしまうと思うのだけど、やはり特筆することもなく、普通。公演を目が追わなくなっていく。奥行きがなく、引き込まれない。

意識をつなぎとめておくのが難しく、後半、「心のプラカード」がきたあたりでさすがに気持ちが切れてしまった(しかしそこからなおもシングルや定番曲が頻発する)。終わってみれば一曲目の「バラの果実」がピークだった。

ファンを含めたひとつのアイドルグループを俯瞰して、観客からの需要を汲み取って応えようとした春風亭小朝「イヴはアダムの肋骨」公演と対照的。そのへんは表現者かスポーツマンかという違いが如実に出ているようでもあって、おもしろい。落語家・俳優である小朝氏は、公演がショーであり、観客の時間を買って成り立ってるってことが頭の隅にあったのかも。仕掛けが多い。テル公演の方はショーとして見所があんまり感じられなかった。

岩本輝雄はほんとに小嶋菜月が好きなんだなと

じゃ、この公演をやるっていうのはどういうことなんだろう?を考えるにあたり、

「小嶋菜月推しの岩本輝雄がとにかく好きなメンバーを集めた」

難しいことはなくつまりはこの一点に尽きるのかなと。

小嶋菜月、なっつんがコンサートでセンターをやる機会というのは基本的にないんだよね。リクアワで「バラの果実」がランクインしたときくらい。でもなっつん推しのテルは当然彼女の活躍が見たい。メンバーが数百人いようが運営が誰を提案してこようが、なっつんの存在こそ首位独走。最も輝いている。

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見よテルのこの笑顔。

そうとあれば、これはもうセットリストがどう、ショーとしてどう、という視点より、「テルが考える理想のAKBの姿」を見せられているんだなと。テルがテルのために、なっつんのために構築した公演。自己満足型。なっつんこそAKBのセンターに相応しい、と。変な話、テルは純度の高いアイドルヲタクなんだな。テルがどんなスタンスでAKBを見てるのかがわかる。

それに関してはなっつんが今回のポジションに相応しくないとはまったく思わないし、特別公演はかくあるべき!などと非難をしたいわけでもなく。これはこれとして、ここにあるというだけ。アリかナシか、まぁ僕が決める話でもないけど、べつにアリだよね。

ひとつ言うならば、僕の場合は、テルとは異なり48グループのシステムや体制ありきで応援してるということ。テルはAKBの小嶋菜月でなくとも巡り合えさえすればどこの小嶋菜月でも推していける。僕はというと他のアイドルはどう応援したらいいのか…あまり、興味もない。脱線するから今回そのあたりのことは書かないけど、テルのような純度の高いドルヲタではないと思う。

個々のメンバーに光が当たりにくい

そして、だからこその歯痒さがある。特別公演はメンバーにとってチャンスの場でもあったはず。だって、注目度は否が応でも高くなるでしょう。特別公演なんて銘打ってるんだもの。その点でやはりどうしても小朝公演の方にグッとくるし、テル公演では物足りない。

小朝公演の方は、大森美優や茂木忍など、長く苦しい状況からやっと流れを掴みつつあるメンバーの背中を、少しでも押してあげたい気持ちが伝わるセトリ。

アカペラで披露する「大声ダイヤモンド」では、大森美優がリードボーカル。歌唱力のある田野優花や岡田奈々にも見せ場があるし、それでいて、ツアーなどでも生歌披露やソロ場面の多い岡田なぁちゃんではなくみゆぽんがリードボーカルというのがまたニクい。みゆぽんはかねてよりアカペラをぐぐたすで投稿し続けていたし、総選挙カップリング曲「君だけが秋めいていた」でフロントポジションをつかみ取り、楽曲では彼女の声がフォーカスされている。

↑はるきゃんの声も最高

そうした流れありきの抜擢。メンバーのことをちゃんと見てる人物が掬いあげてくれた。このグループにおいて、吹いたら消えそうな火が絶やされず紡がれた瞬間というのは観客として胸がすく想いだし、ドルヲタが過程を大事にする所以でもある。そういうのを見せてほしいんだよね。

選曲も絶妙で、これは過去に増田有華や秋元才加らそうそうたるメンバーがリクアワという大舞台でアカペラで歌った曲なのだから、彼女らが任された意味、同じ曲を同じアカペラの形で披露する意義は大きい。

ほかに、こっちでも書いたけど、田野ちゃんがふたつのユニットに出演したり、茂木忍・向井地美音によるユニットなど、新チームK中枢を担っていくメンバーの試金石的な側面にも腑に落ちる。特別公演が一過性のもので終わらず、新チームKにタスキをつなぐ形になってるんだよね。メンバー個々にもチームとしても注目させる作り。物語としてAKBを見ていることがわかる。

それに対し、テル公演。あまり個々のメンバーの見所がなく、ピントが合わない。

この公演には今踏ん張らなきゃいけないメンバーがたくさんいる。推されてるのに埋もれたまま存在感が出せず、総選挙でも圏外落ちした大島涼花。「希望的リフレイン」からの選抜若手で唯一存在意義が見つかっていないメンバーだと思う。同期の谷口めぐの台頭で立場が後退した込山榛香。こちらも圏外確定で大泣きしていた。岩立沙穂や西野未姫あたりもやはり圏外落ち。かたや選抜ギリギリにいながらなかなか選ばれず、かたや選抜落ちからまだ復帰ができないでいる。佐々木優佳里もまさに選抜あと一歩のところにいる。非選抜としてはもっとも多くの結果を出しているひとり。テル公演で期待されていたのは、そうしたメンバーに光が当たるような構成だったんじゃないのかな。そう思うと、やはり勿体ない公演に思えたんだ。